おととしの12月よりご本部に奉職させて頂いた私は、初めての一人暮らし・地元を離れる・慣れない仕事・パソコン・・・・と人生が180度いっきに大変化しました。
慣れない環境の中で戸惑いながらも必死になっていましたが、引越しの時に痛めた足がなかなか治らないこともあって、気持ちまで徐々に落ち込んできたのです。
「私はどうして今ここにいるのだろう・私の人生はどうなっていくんだろう」。 上京した時の意気込みはどこへやら・・・すっかり弱気になり、自分を見失いかけていました。
そんな折、いつものように朝6時のご供養のため聖堂に向
かっている時、何気なくふっと見上げた大聖堂を見てあることを思い出したのです。
それは、故郷大阪での事。私がもうすぐ半世紀を生きるであろう誕生日の前日に、「今の人生に文句はないけれど、このまま生まれ育った大阪以外住んだこともなく、そして一人暮らしも経験せず年をとっていくんだなあ・・・」と、大台にのるためにナーバスになっていたこともあって、自分の人生これからどうなっていくんだろうとモヤモヤしていました。 「一回でもいいから、東京に住んでみたかったな~、一人暮らししてみたかったな~」と、小さな願いを抱いた事。
しかし・・・・私は大聖堂を見上げながら、“ハタ”と気がつきました。「私は、自分でこうなりたいと思った事が “今” 叶っている! 東京に一人暮らし・聖堂の近くに住む・キャリアウーマンのように新幹線を乗り継いで色々なところへ出張する- – -。 そうだ、思ったことが叶っているんだ!私は願って今ここにいるんだ!」・・・・・と。
ご供養が終わり、改めて聖堂を見上げ、『み仏さま・開祖さま・会長先生、ありがとうございます。がんばります!』と心で合掌し、朝焼けの残る新宿副都心の高層ビルをバックにすがすがしい気持ちで、寮である[ふじなみ荘]に帰り、その日は気持ち新たに出勤しました。
平成26年4月13日!!多くのお陰様を頂いて、姫路教会発足50周年が無事挙行されました。
記念すべき50周年の年に、新任教会長としてお手配頂きましたが、なかなか皆さんの思いについていけなくて、「私でいいのだろうか?」と悩む事もありました。
しかし!足りても足りなくても、み仏さま・開祖さま・会長先生の信託を頂いてこの姫路教会・教会長という大役を頂いた・・・、まして50周年という大きな節目に頂いた! 私が願って私に必要あって頂いたのでは?と思えたとき、心はすっかり決まり、精一杯させて頂きました。
至らないことも多々あったかもしれませんが、姫路教会が一つになった周年であったと自負しております。 これからもますます、開祖さまの願いである「法華経に示された人間の生き方を、一人でも多くの人に知ってもらいたい、本当の幸せを自分のものとして頂きたい」を、我が心として、温かい法の輪が広がりますように、皆さんと一つになって精進させて頂きます。
合掌