11月のお話 ・・・・ 姫路教会長 河南 有紀

  

        『 拝 』 !   は い !

 昔、ある先輩幹部さんに「いつも笑っている人、元気な人ほど危ないんだ!」と教えて頂きました。
当時の私は、笑顔美人を目指して努力中だったので、大変戸惑ったことを今も鮮明に覚えています。

そのことがあってから、修行の浅かった私は、意識して人さまの観察をするようになりました。 (修行が浅いというのは、自分に当てはめず、人に当てはめようとするところです (笑))
自分のことは棚に上げて、恐ろしいほど細かく観察するのですから、知らないうちに観察されていた皆さんは、たまったものではありません(笑
)。
その当時、私の鋭い観察の被害にあわれた皆様に、遅まきながらサンゲさせて頂きます!。
申し訳ございませんでした
!。

小さい頃よく一つ違いの妹に「お姉ちゃんは、あげ足取りの名人や!」と言われていました。 もともと自分のことを棚に上げる心の癖の片鱗は、すでにあったのかもしれません。

 その後、さまざまなお役を頂き、受け入れがたい思いや、厳しい現実・言われなき批判を受けたりと、多くの体験をさせて頂くうちにいつの間にか、何かあったら人さまを観察していた『目』が自分の方に向くようになってきました。
しかし元来、人のせい・周りのせいにすることが得意な私は、自分の中でおおいに葛藤してきました。

 「すべては自分・まず人さま」  と教えて頂き、

 「すべての縁を良き縁とし、良き縁となる」  と学ばせて頂き、

才覚せず・・・、 目の前にあることを真心込めて精一杯取り組む中で・・・、 
少しずつ心の足かせが取れてきたように思います。
悩んできた時間の間も、み仏さまは、ずっと温かく見守っていて下さったのです。

 今月、会長先生のご法話 「素直に受け入れる」 から、

(「はい」という素直な返事は、あれこれ考える小さな自我を超えた、本来の仏性そのものと言えるからです。)

(たとえ苦難に見舞われても、大役を任されても、それらはみな学びの機会ととらえることができ、前向きに受け入れられるでしょう。)

とご指導下さいました。

まだまだ我の強い驕慢な私です。
会長先生のお心を我が心として、具体的に(素直に「はい!」)と返事をさせて頂きます。
そして、たとえ受けいれがたいことでも、さらさらと受け入れる・・・、
それには相手を理解する「拝む」心で素直に受け入れられるように精進します。

                                    合掌