9月 教会長のお話

        私たちは宇宙と一つ
 今月の会長先生のご法話の中で、はるか遠い宇宙に思いをはせ、
「私たちは、いわば星のかけらでできているというのです。」ということで、
理論物理学者の佐治晴夫先生の言葉から
「 『すべてはひとつのものから始まった』 ということでした。 そうであれば、
すべては、ひとつのものから、枝分かれして生じてきたということですから、 『すべてはお互いに関わりあっている』 ということが言えるでしょう 」
と引用され、
「 仏教には 『一切衆生悉有仏性』  『草木国土悉皆成仏』 ともありますが、
つきつめればこれも 『縁りて起こる』 『すべては関連している』 ということで、先の科学的な知見はこうした釈尊の教えや先人の言葉を裏づけるものです」
とお示し下さいました。
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 他も「己れ」では、会長先生は地球の写真を見て
「私は 『こんなに美しい星で、なぜ人は争うのだろう』 という疑問がわいてきます」
「私たちは宇宙と一つ、真実と一つ、そして他も『己れ』。
この『一つ』ということを胸に刻み、私たち一人ひとりが日々思いやりをもって人と接するとき、それは世界平和の種となり、美しい地球の未来を創造する肥料となることでしょう。」
とお示し下さいました。

 ぶれることなく、 真理 ・ 法 をお説き下さる会長先生!
宇宙から見た平和観を学ばせて頂き、日々ちっぽけなプライドにとらわれ、心の中で戦争をおこしている自分を反省させて頂きました。

 大阪の自宅から姫路に帰る時に、台風がやってきました。
交通は大混乱!JRの神戸線は不通・・・・あきらめて山陽電車に切り替えました。予想通り超満員の特急電車に飛び乗り、そして大幅なダイヤの乱れのためか、前の電車につかえ、特急と思えないほどのノロノロ運転でした。
一時間ぎゅうぎゅうの中、立ちっぱなしでぐったりしていたところ、やっと前のいすが空いて座れました。
ほっとしたのもつかの間・・・・ 次の駅から杖をついたおばあちゃまが・・・・
体が直ぐに反応し「どうぞお座りください!」と席を譲ったところから、私の葛藤がはじまりました。
梅田(大阪)駅からずっと座っていた若いお姉さんが、ずっと携帯でゲームをしていました。私は一駅間そのお姉さんの隣に座ったのですが、杖をついたおばあちゃまをちらっと見ただけで微動だにせず・・・・、すでに席を譲った私は「この子が替わったらいいのに!」とそのお姉さんに対してだんだん腹がたってきました。そのおばあちゃまのお嫁さんらしき方が丁寧にお礼を言われ、そして隣のお姉さんをちらっと見られた瞬間私と目があいました。暗黙の中お互い目を見つめ合いながら、「本当に困ったお姉さんね!」と “ 目 ” で悪口を言っていました。

その時、ふっとある先輩教会長さんが、電車の中でマナーの悪い若者に遭遇されたときに、「自分も知らず知らずのうちに、このような思いをかけているんだなあ!教えて頂いて有難う」と心の中で合掌された、というお話を分けて頂いたことを思い出しました。
私も、こんな思いをかけてイライラさせていた人がいたかもしれない・・・、
でも!痛くなった足が〔座りた~い!〕と叫び(笑)、その後席がなかなか空かなかった間、【仏さま】と【鬼】が出たり入ったりの時間でした。

宇宙から見た平和・・・そう見た時に、日々の小さなことに捉われ、
自分のものの見方・考え方でうけとめている自分を反省し、
一乗精神ですべては自分、まず人さま・布施行・慈悲行に徹する今月でありたいと思います。
                                          合掌
                        
                              姫路教会長 河南 有紀