12月 教会長のお話

     第二の矢を受けない
 たまに近所のコンビニに、お水を買いに行く・・・。
そこには! 誘惑がいっぱい! 奥にはよ~く冷えた炭酸チームが私を迎えてくれる!。
少し進むと・・・色とりどりのアイスクリームのグループが、こっちにおいでと手をこまねいている!。 思わずふらっと足が向き(笑)、チョコちゃんやあずきちゃん・バニラちゃん、と昔仲良しだったお友達をふりきり前へ進むのである。
待ってましたとばかり! 惣菜組におにぎり・弁当組だ!。
(あなたたちは、いろんなものが入っているって聞いたわよ! フン!・・・)と私はつれなく横目で見る。
なのに!パン・サンドイッチグループには、思い切り後ろ髪を引っ張られる(笑)、手にとっては食べたつもりになって、元に戻って頂くのである。
振り向けばそこにシュークリーム・・・私にとってコンビニは、煩悩との戦いの場所なのだ。
水だけを買って帰る時は、煩悩に勝った満足で! 胸を張る(笑)。
負けて何かが増えた時は、(たまには自分にご褒美も必要よネ!)と、自分を甘やかすのである。

 12月の会長先生ご法話は 『 第二の矢を受けない 』 である。

〔 とらわれない 〕では、
私たちは、毎日いろいろなできごとに遇い、喜怒哀楽さまざまな感情を抱きます。
そうした感情の一つ一つを釈尊は「第一の矢」といいます。
ただ、私たちは心に抱いた感情のうち、自分の好ましいものは 「もっと」  「ずっと」 と望み、執着します。
逆に、いやなものは避けて嫌い、そのときどきに起こる欲や自己中心の見方によって自ら苦を生み、悩みを深めます。
どうすれば苦楽の海に溺れることがないのかーーー最初に抱いた感情にとらわれないこと、「第二の矢」を受けないことだ、と釈尊はいうのです。

〔 心をコントロールする 〕では、
懲りるというのは「第二の矢」を受けないための、いわば仏さまからのお諭しであり、心の成長につながるステップといえるかもしれません。
煩悩といい、苦悩といい、それらは自ら生み出しているものです。
ですから、心をうまくコントロールできれば、よけいなことで思い煩わなくてすむのです。

と、ご指導頂きました。

 日々多くのご縁を頂いているが、新しい今のこの瞬間のご縁を、どう受けている自分なのか!
例えば、「食べたい!」という本能という欲が限度以上になったとき、水だけを買いに行ったにも関わらず、欲望のままコントロールできなかったら・・・
懐が痛み、体に影響し「苦」が生じるのだ
つまり、自分自身が自分の中で矢を放っているのである(笑)。

終わったと思っていたことでも、縁に触れる度に何本も矢が刺さる・・・
自分の執着のでどころはどこなのか・・・
すべては仏さまのお慈悲 ・ 説法なのだと純粋にうけとめ、今ここを大事にさせて頂く・・・

菩薩道(人道)を歩ませて頂き、 布施行に徹し、 自分を知って、 自分の心を見つめて、 自分の心をうまくコントロールできますよう、 精進させて頂きます。

平成27年もいよいよ終わりが近づいてきました。
この一年、多くの学びを頂きましたことに感謝して、締めくくりとさせて頂きます。
皆様、有り難うございました。
                             合掌
                     姫路教会長 河南 有紀