姫路教会で戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日の式典が行われました。戦後64年が経ち戦争経験者が減ってゆくなか少しでも多くの方へ語り継いでゆこうと広島原爆の被爆者の河井氏に講演をしていただきました。
「8月6日快晴。雲1つない紺碧の空に輝くB29爆撃機、時折キラッと輝く姿は当時の私には格好良くさえ思えました。ラジオから聞こえてくるのはなぜか警報解除の知らせでした。」「私は病院へ仲間の見舞いに行く当番でした。病室の廊下にある流し台で氷を割ろうとした瞬間、太陽の10倍くらいの光が飛び込んできました。」「気がついたときには川のほとりで倒れていました。あたりは暗闇に覆われていましたが、まるで砂漠のような状況でした。」「爆風でみんな焼けちゃって裸なんですね、裸っていっても真っ黒こげで皮膚は裂けて頭から血のシャワーを浴びたような感じで、そこに人間の姿なんて1つもありませんでした。」「担ぎ込まれた先で次々に息絶えてゆく人々を横目に私は自分の無力さ、惨めな気持ちを感じていました。」「今でも私の頭には爆風で突き刺さったガラス片が埋まっており、床屋でシャンプーしてもらうと指に血が滲んでしまうんです。」
筆舌しがたい体験者ならではの描写の数々に私たちは戦争の悲惨さを強く感じました。
多くの犠牲者の方々のおかげさまで今、この瞬間に生をいただいているのだと学ばせていただきました。サンガのみなさんと一丸となって戦争犠牲者慰霊・平和祈願をすることができました。