朝晩の涼しくなった9月10日、姫路教会にて脇祖さまの報恩会が開かれました。
むらさきかおる藤の華、尊きみ教えたまわりて、
慈愛に満ちた脇祖さま、ただ有難き妙の道
(脇祖様讃歎歌慈悲の華より)
眼鏡をかけ満面の笑みを浮かべた脇祖様の写真が飾られた御宝前に、婦人部員さんによる奉献の儀が行われました。
脇祖様のビデオ「ただひたすらに」を拝見し、参拝されたサンガの方より、白黒の映像を通じて佼成会の歴史の長さを感じました。 又、今回私は初めて脇祖様の肉声を聞かせていただきました。
ビデオの説明の中で、1日に20人もお導きをされた話や、冬に足が動かなくなるほど開祖様と共に布教に励まれた様子などを聞き、脇祖さまの信念の強さと皆さんに幸せになってほしいと願う強さを感じました。ビデオの最後にあった「幸せになりたいのなら、私の真似をしてごらん。」というセリフに脇祖様の教えに対する絶対の自信を感じました。
続いて教会長さんより、妙佼先生の御教訓10ヵ条を詳しく教えていただきました。
1:手作りは人も料理も慈悲の味
手作りの味というのは母親の味です。妙佼先生はお料理だけでなく、信者さんに対しても、母親のように心のこもったふれあいをされたのです。
2:人様を拝む人こそ拝まれる
仏さま・神さまを拝むのは当然ですが、人さまに拝んでもらえるような人になってほしいのです。そのためには人さまを拝むひとになることです。
3:言葉より身近に示す後姿
妙佼先生は開祖さまと違って、説法の上手な方とは言えなかったと思います。しかし、言葉にない人の心を動かす偉大な力をお持ちでした。感動を与える何かがあったのです。
4:陰役をさせ頂く有難さ
妙佼先生は「陰を信じなさい」「陰役をさせて頂きなさい」と目に見えないところを大切にされました。舞台に立つ人だけが中心になりがちですが、その人を支える多くの人々の陰役こそが大切なのです。
5:立つよりも明るい返事、笑み浮かべ
妙佼先生から子供の頃最初に教えて頂いた言葉は「商人は立つより先に返事だ」というものでした。「毎度ありがとうございます」のなかにはお客さんに対する感謝の気持ちがなければいけない、形式だけではいけないということもおっしゃってい頂きました。信者さんのお蔭様なんだという気持ちがなければ、教団は発展しないということなんですね。
6:もらうより与える喜び、布施の人
自分の方から「こんなご守護をいただいたんだから、神さま・仏さまのためなら幾分でもさせて頂きます」という気持ちになった時に、非常に気持ちのいい布施ができるのです。
7:この法は切れば血の出るいのちなり
妙佼先生は「この法はいきているんですよ。人の体は切れば血が出るでしょう。ちょっとした間違った考え方を持つとすぐお悟りがでるんですよ」とおっしゃいました。
8:お手配と受ける人こそ御守護あり
素直にお手配と受け取る人には御守護があるのです。皆さんもお父さんやお母さんのご意見を「本当にお慈悲なんだ。お手配なんだ」「神さまがお父さんを使っておっしゃっていただいたんだ」という受け取りかたをしたら、ご守護はかかってくるのです。
9:厳愛の智慧で指導の人づくり
人間はどんなに慈悲があっても智慧で生かさなければいけないのです。どんなに知識があっても分かっただけじゃ駄目なんです。智慧というものは行動が伴っているんです。妙佼先生はそれを人づくりのために身をもって実践されたから今日の幹部が育ったわけです。
10:信仰は信じて念じて行じよう
「ご利益は頂きたい」とお願いするだけでは駄目なのです。自分自身も努力しなければ駄目なのです。受験勉強も神さま任せではなく、一生懸命勉強しなければ合格しないのです。
本日の式典を通して、脇祖様は、会員一人一人を暖かく慈愛の心で見守っていただいていることを強く感じました。