3月 教会長のお話し

       悪いことはしない
 今年に入ってから何だか気力みなぎり、良い一年になりそうな予感を抱いていた一月のある日、                                                       その
信仰者として、一人の人間として、大きな目標の一人である(園参務さん)よりお便りを頂きました。
今年の4月1日の姫路教会創立記念日の訪問を、楽しみにしているという内容の中、このような一文がありました。
「 河南さんのよさは明るくて行動的なところです。
力を入れすぎると周りとの調和が欠けてきますので、力(ちから)を入れて力(りき)まない、の心構えが大切かなと思います。
ともかく、立派な教会ですので、み仏さまのお慈悲と皆さまのご協力を頂いて、元気に精進してください。 お元気で。 

大阪教会長として、至らない支部長であった私を温かく見守って下さった、育ての親 である園参務さんの久しぶりの親心にふれて、ジ~ン
としたのもつかの間、(今は、結構調和とれてると思うけどな・・)と思いがよぎりました。

2月9日・10日の両日、ご本部にて西日本教区の教会役員指導会に、姫路教会幹部12名で出席させて頂きました。
大聖堂の4階ホールに入ろうとしたとき、すごい人だかりの真ん中に園参務さんを見つけました。うれしくて飛んでいきたいのをぐっとこらえ!・・会釈だけしてその場を去りました。
翌日も長い行列を並んでやっと順番がきたころには、指導会が始まる間際でした。
4月1日のことを言った後、「力(りき)まないように頑張ります」と、お便りで頂いたお心のお礼を言うのがやっとでした。

指導会の全行程も終了し、私は何かに取り憑かれた様に(1時50分発の新幹線に間に合わないかもしれない!)と、焦る心がわいてきたのです。
それからの私は、今思い返しても恥ずかしいほど(悠長に何してるの!早く早く!)と、支部長さんたちを追い立ててずーとイライラしていました。
新幹線のホームのエスカレーターをあがって、時計を見ると[1時10分]、私は(あ~やってしまった・・・)とがっくりうなだれ、私の追い立てに必死にしかし素直についてこられた幹部さんたちに顔向けできず!寒風吹きすさぶ東京駅のホームで私の心も凍ってしまい(笑)、長い40分間固まったまま新幹線を待ちました。
その日の晩、主人に一部始終を話すと「我がでたね~」と笑われました。

また、団参会館でお数珠をなくし・・・・
(総務部長さんが「教会長さんの一大事よ~」と言って、皆さんで探して下さったと後で聞きました・・・有難うございました。)
落ち込んでいることを、6時のご供養で後ろに座っていらした教会長さんに伝えると、「河南さんは、そのくらいでちょうどいいんじゃない?・・・」と言って頂いたことを思い出しました。
力(りき)を入れすぎる私を、教えて頂いたのです。

常に仏さまは、いろいろなご縁の中にお説法くださっていたことに、気づかずにいた私でした。
知らずしらずに我を出しては、周りの方との調和がとれない自分を改めて自覚し反省させて頂きました。

 佼成3月号、会長先生のご法話の中で、
「私たちはしかし、悪いことをしてはならないとわかっていても、ときとして嘘をついたり怒ったりします。
知らずしらずのうちに人を傷つけていることや、何かのはずみで人を殺めることも、絶対にないとはいえません。
ですから、釈尊は十悪を犯さないという具体的なテーマを私たちに与え、そのことをとおしてつねに自他の命の尊さを自覚できるように促してくださっているのだと思います」

とお示し下さいました。

自他の命の尊さを自覚し、み仏さまのお慈悲と皆さまのご協力に感謝し、力(ちから)を入れて力(りき)まないの心構えで!3月5日教団創立の月に
『人を救い世をたてなおす』の創立の精神を胸に!今月も元気に精進させて頂きます。

最後に、会長先生と心を一つにして、
「日々を明るく、楽しくすごして参りましょう」・・・
                            合掌
                   姫路教会長  河南 有紀