9月号「佼成」のご法話を拝読させていただき、感じたことを書かせていただきます。
今月は、『人に「伝える」ということ』というテーマを
① 法を伝える意味 ・・・
② 「智慧海の如くならん」 ・・・ の2段落でご解説いただいた。
まず、『人に「伝える」ということ』の段落で、
法を伝えること、つまり布教伝道は、「一人でも多くの人に真理を知ってもらい、幸せになってもらいたい」と願う法の布施であると同時に、法を伝えることをとおして、自分の心田を耕していく精進にほかならない。
『「智慧海の如くならん」』の段落に入ると、
人に何かを伝えようとするときに大事になるのは「自分は何も知らない」という謙虚な姿勢ではないか、つまり、相手とのご縁を大切にして、いつ、だれに対しても「学ぶ」姿勢を忘れないこと、相手の声にひたすら耳を傾け、学ぼうとする姿勢のなかから、相手によく理解してもらえる言葉や心くばり、すなわち自他をよりよく生かす智慧が湧いてくる。
「伝える」という事の大事なポイントは「ありがたい、うれしい、楽しいと感じた純粋な気持ちを、素直に伝えること」つまり、私たちの日常に当てはめてみると、「ありがたいことをたくさん見つけ、人さまに伝えていく」、そこには、つねに感謝を忘れない心の姿勢があり、いつも明るいその姿は、「こういう人になりたい」と、まわりの人を感化せずにはおかない魅力があり、それはそのままで布教伝道と言えると、結論づけていただいた。
8月号では旧盆を迎え、みんなで「目に見えない大切なもの」に思いを馳せるいい機会にしましょう、とご指導をいただき、寿量品のご本仏さまの世界を感じようとご示唆いただきましたが、今月は、分別功徳品の教相(真の信仰によって得られる功徳、仏の寿命の無量であることを信じる者の功徳を12に分別してお説き下さり、特に、世尊入滅後の末世における信仰者のあり方と、その功徳について※「滅後の五品」について説かれている。)をとおして、まさしく今月の会長先生の『人に「伝える」ということ』のご指導の裏付けと感じた。
今月は「布教伝道のあり方」を具体的にお示しいただき、会長先生のお慈悲に感謝、感謝! 合掌
※「滅後の五品」 1、初随喜 2、読誦 3、説法 4、兼業六度
5、正行六度
(詳細は、「法華経新しい解釈」 p 447~484 を参照)
立正佼成会 姫路教会
たかとし
教会長 吉 田 高 聡