3月号「佼成」の会長先生の「ご法話」を拝読させていただき、感じたことを書かせていただきます。
今月は、『 地域の人びとと共に、幸せに 』というテーマを
〇 多くの菩薩が住む街に、 〇 ぬくもりを家庭から地域へ の2段落でご解説いただいた。
まず、《 多くの菩薩が住む街に 》の段落では、
多くの方のおかげさまで、本会は今年、創立80周年を迎えました。
開祖さまは今から30年前、50周年の年に、本誌で「 究極の目標は世界人類の救済にあろうとも、あくまでも身辺のことをおろそかにせず、まず目の前の一人を救い、おのれの家庭を調え、地域社会の浄土化へ進むという、着実な歩みも忘れてはならない 」(昭和63年・3月号)
と、示されたこの決意を、私は、節目を迎えて新たな一歩を踏みだそうとするいま、あらためてかみしめています。
開祖さまはよく、「 地域のお役は喜んで受けなさい 」ともいわれましたが、自分の住む地域のために力を尽くし、隣近所に困っている人がいれば寄り添い、悩みがあると聞けば話をよく聞かせていただく。
そういう菩薩のような人がたくさん住む地域にしていくことが、みんなの幸せを願う私たちの理想ではないでしょうか。
その意味でいえば、もし暗い表情をして沈んでいる人がいたら、その心に一灯を点じて笑顔をとり戻し、地域全体を明るく照らしていくのが信仰をもつ私たちの精進であり、役割だと思うのです。
《 ぬくもりを家庭から地域へ 》の段落では、
夕暮れの街を数時間、高台から撮影した映像を見たら、日が落ちるにつれて一軒、また一軒と灯りがともり、やがて街全体が夕闇の底に明るく浮かび上がってくるのですが、地域に幸せが広がるというのは、この光景のようなものかもしれません。
そして、その最初の一軒は、みなさんのご家庭です。
家族がみんな仲よく、それぞれが敬いと親愛で結ばれて、心安らいでいる。 ❝ わが家 ❞ をそういう家庭にすることが、地域全体の幸せの始発点になるのです。
なぜなら、地域や近所の人のことを思う皆さんの気持ちは、たとえば道の掃き掃除をするときでも、自然に隣の家の前まで掃いておこうという行動になってあらわれるからです。
散歩の際には、たとえ見知らぬ人であっても、元気に自分からあいさつをすることでしょう。そうして少しずつ人と人とが和み、自他の心が耕されていくことで、共に地域を照らす仲間―――菩薩もまた少しずつ生まれるのだと思います。
また本会には、各地域に教会道場があります。信者の皆さんにとってのオアシスであるばかりでなく、どなたにとっても身心が休まる場所であることが望まれます。
ただ、それには私たちが率先して地域に働きかけることが大切です。
「 出入口 」という言葉が示すように、まずこちらから一歩を踏みださなければ、入ってきてはいただけないのです。そのことを踏まえ、ぜひ地域のみなさんと一つになって、街全体をオアシスのようにしていただきたいと思います。
と、締めくくられた。
3月は、教団創立80周年の月であります。100周年に向けての、
マザープログラム 「 惜しみなくつながる ~菩薩を育てる苗代となる~ 」
をお示しいただいて、今年の精進が始まりました。
その精進の具体的な在り方、身近な実践行動を今月はまた、会長先生はわかりやすくご指導くださいました。
その深いお慈悲にお報いすべく、今月もしっかりと精進させていただきましょう。
合掌
立正佼成会 姫路教会
たかとし
教会長 吉 田 高 聡