平成28年 1月 教会長のお話

     「まず人さま」の心で   
 最近、気功整体に主人と通っています。
お友達の紹介で自宅のある吹田市から、電車を乗り継ぎ1時間ほどかかるところにあるのですが、二人共通うほどに調子がよくなるので、遠いことも苦になりません!
又、離ればなれで暮らしていることもあって、通う時間が話のできる貴重な時間となっています。

月に1~2回大阪に帰る時に、私は姫路から・主人は吹田から大阪駅で待ち合わせ、(遠距離恋愛をしている恋人みたいにワクワクする瞬間です (笑) )二人で地下鉄を乗り継いで行くのですが、先日こんなことがありました。
大阪教会で教会長会議があった日、主人は聖壇の導師のお役で夕方まで当番修行でした。
その日の晩に整体の予約を入れていたのですが、ショートステイからおばあちゃん(姑)が夕方に帰ってくる受け入れと、晩ごはんの世話を私の方が先に帰れそうなので、それをさせて頂くことになったのです。
当日会議が予定より早く終わって張り切って自宅に戻ったのですが、自宅のカギが見つからず少しいらいら・・・。
やっと自宅にはいり荷物を置いてすぐにスーパーへ買い物に行き、座る間もなく夕食の準備・・・。
少し横になろうかと思っても、おばあちゃんの帰る時間が気になりあまりゆっくりできず、その内おばあちゃんの帰宅・・・。
ベットに座らせ[お腹すいた~]の声にせかされておばあちゃんの食事の準備をし、急いで整体に向かう電車に飛び乗りました。
(せっかく会議も早く終わって、少しはゆっくりできると思っていたのに!あ~しんど!) と腹がたってきました。
いらいらの気持ちのまま何駅か乗った頃、はたと気づいたのです!
〔冒頭に主人と大阪駅で待ち合わせをしているくだりがありましたが〕落ち着いて考えてみると、主人はいつもこれをしてから大阪駅に来ていたのです。
時にはご命日が終わって一度自宅に戻り、おばあちゃんの世話をしてから、ゆっくりする間もなく待ち合わせの場所へ・・・。
(たった一回でもこんなに大変なのに、主人はいつも淡々と待ち合わせの場所に来て、反対に私の労をねぎってくれていた!) 目に熱いものがこみ上げるのを抑え・・・すぐに主人にメールを・・・。
(いつもこんなことしてるんやね!ゆっくり出来ない!ほんまに偉い!ご苦労様!) 主人とあったらどんな文句や嫌味を言ってやろうか、と思っていた私・・・。
まだまだ、いかに自己中心の強い!我の強い!私かを、思い起こさせて頂いた出来事でした。

 会長先生は、佼成一月号の中で
今年もまた、出会う人、出会うことの一つ一つに学ばせていただきながら、お互いさま、調和と思いやりの一年をすごしてまいりたいと思います。」
と今年の指針を頂きました。

ご法話( 「まず人さま」 の心で)の中で
「最初はかたちだけでもいいのです。 『まず人さま』 と思うこと自体が有り難く、その瞬間、私たちはすでに損得や執着を超え、救われているといえるのです」
「生かされていることへの感謝がないと、利他の行いもできない、と。仏さまに生かされているという大いなる慈悲に気づくことなしには、本当の意味で 『まず人さま』 の心にはなれないというお諭しです。」

と頂きました。

最後に、「この年の始めに、自分にとっての 『まず人さま』 とは何かを問うてみてはいかがでしょうか」 と投げかけて頂いております。
佼成一月号に具体的な例として、
 ? 人さまのため、損得勘定を抜きに力を尽くすこと。
 ? 我欲を抑えて人に譲る心を起こす。
 ? 人に花をもたせる。
 ? 自分の気持ちは後回しにして相手を讃嘆する。
 ? 人の持ち味を生かすようなはたらき。
・・・と、示して頂きました。

私は、自分にとっての 「まず人さま」 の実践・・・
それは、具体的に?の(人に花をもたせる!)をさせて頂きます。
さまざまなご縁の中で沸き起こる私の「我!」(すべては自分、まず人さま)と言葉だけはよく知っていますが、まだまだ出来ていません!
自分をおいて、相手の立場にたっていく一年でありたいと思います。

平成28年も、どうぞよろしくお願い致します。
                             合掌
                   姫路教会長  河南 有紀